お金を貸す方の心理
金融会社のサイトを見ると、ほとんどが返済シミュレーションのページが設けられています。仮に実質年利17.8パーセントとして10万円を借りた場合、月々の返済がいくらか、利息はいくらになるのか試してみました。
10万円を10回払いで返した場合には毎月の支払は10,833円で、利息は8,330円になります。けれど、もし20回払いを選択した場合には毎月の支払は5,915円。これはかなり負担が軽く見えますが、利息は16,289円と、10回払いの約2倍になります。逆に3回払いならば1回の支払いは34,327円で、利息は2,980円となります。つまり、金融会社からみるとキャッシングの返済期間が長ければ長いほどありがたいお客様となるわけです。
ただ、「いい客」というのは「きちんと返済を続けてくれる」という意味です。もしも返済を延滞すると、金融会社から督促状が届きます。そして、遅延損害金という、利子高めの支払いをも行うハメになります。キャッシングをして返金すると、そのお金はまず利息に充てられて次に元金になります。遅延損害金がある場合、支払額はまず損害金に充てられ、次に利息、元金となります。遅延損害金は20%と、普通の利息よりも大きな数字になっています。
こう聞くと、「金融会社はより利益を取れるわけだから、借り手が延滞したほうがいいんじゃないの?」と思うかも知れません。いえ、金融会社は決して延滞を歓迎することはありません。
貸し手の金融会社からすれば督促のたびに時間と労力が必要になります。また、通信費その他の経費もより多く必要になります。そして、延滞する借り手というのは多くの場合、また延滞を繰り返します。しかも、延滞しても支払うのはまだいい方で、いろいろな口実を使って支払いを逃れようとする借り手も少なくありません。金融会社からすれば、無事にお金を返してもらって、初めて利益が出るわけなのです。延滞を繰り返す客とは出来れば縁を切りたいというのが本音です。
とはいえ、この不景気の中、支払う気持ちはあっても払えないという人も少なくありません。どうしても期日までに支払うことができなければ、早めに金融会社に連絡をして待ってもらう、あるいは利息だけでも支払っておく、ということもできます。また、大手の金融会社の中には職を失ったためにお金がなく、支払いが出来ない人たちのための何ヶ月かの猶予を設けている会社もあるので、問題が起こった場合にはまず金融会社に相談した方がいいでしょう。
